目的地へ行こう

まだたどり着いていない人のブログ。

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2017-11-01から1ヶ月間の記事一覧

読んでいただきありがとうございました

ここまで一度でも読んでいただいたすべての皆さま。ありがとうございました。 小さな箇所はときどき修正していますが、アドセンスを試したらバナーが記事のど真ん中に数日間出ていたり、アップする記事の順番を間違えたりしたこともありました(同じ指定日時…

何故旅をしたかったのか~その2

目的地へ行こう この手記の中で私は三回怒鳴っている(1,2,3)。“価値観が違い、今までの経験がまったく通用しなくて、自分の力を頼るしかない状況でどれだけやれるか、試したいのである。そして、その時の緊張感がたまらないのである。この緊張感とい…

何故旅をしたかったのか~その1

以上の手記は旅のあとに数年かけて書いた。少しずつ書き足し、そして何度も見直して修正した。旅行中のメモ書きや写真を見ながら、その時起きたことや感じたことを正しく分かりやすく伝えられるように直していった。今回、ブログを書くにあたっても全体を読…

インドは航空チケットを取るのもハードだった

‘インドに行きたい’と初めて思ったのは、一九九二年の秋だった。しかし、インドとの相性は悪かった。その年、一九九二年の十二月、出発直前にヒンドゥー教徒とイスラム教徒間の対立で暴動がおこり、何やら危険なムードが漂った。暴動はインド各地に拡大した…

インドは甘くない

飛行機では、日本人の若い夫婦と隣になった。彼らは私の風体を見て、とても興味を覚えたようだった。 「話には聞いたことあるのですが、あなたは一人でまわって来たんですか。宿の予約もとらずに」 「ええ」 控え目に答えはしたのだが、彼らの見せる驚きの表…

再会して驚き

「やあ、久しぶり」 小林君だ。出国審査を終え、出発ロビーで休んでいる時だった。彼とはたまたま帰りの飛行機も同じだったのだ。彼は幾分やせたように見えた。 「どうだった?どこに行ってきた?」 自分の行けなかった町の話を聞きたかった。私と違う旅の経…

助けられて一人旅は続く、カンボジア内戦の終わり~その2

プノンペンの独立記念塔に続く大通りの両脇には、ぎっしりと人々が並んでいた。町に住むありったけの子供たちの白いシャツで、ずっと先まで真っ白だ。おのおのシアヌーク殿下やミッテラン大統領の写真、それに両国の国旗を掲げ、嬉しそうに待ちわびている。…

助けられて一人旅は続く、カンボジア内戦の終わり~その1

これまでいろんな国を一人で旅してきた。無事でいるために、何でも一人でしなければならない。自分の安全は自分で慎重に守らねばならない。食べるものも泊まる部屋も探して歩かねばならない。だが、自分が今までやってきたことはほとんど通じない。常識も、…

アジャイが怒鳴られた

財布が底をつきそうになっていても、AJAYは空港まで送ってくれると言った。高くつく直通バスではなく、普通のローカルバスに乗り込んだ。これがまた体力のいるバスなのであった。もちろんエアコンなどなく、目一杯に人が乗り込んでくる。四十度のデリーです…

デリーは好きか

「君みたいなインド人にはあまり会わなかった」 彼はすぐに意味が分かった。 「そうなんだ。デリーの人間は旅行者を見れば、金をとることしか考えない」 そう言いながら、彼は眼下の町に目をやった。 「そして、汚くて、騒がしい」 下では人が蠢いている。汚…

アジャイ AJAY

「あなたは日本人ですか」 そんな時近づいてきたのは、大学生AJAY SHARMA だった。それなりに綺麗な白いシャツにベージュのスラックス、革靴、そして黒縁眼鏡に緑と白のキャップ。腕時計までしている。なるほど大学に行ける位の金を持っていそうだ。それに、…