目的地へ行こう

まだたどり着いていない人のブログ。

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2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧

泥棒バザールを抜けてジャマー・マスジットへ

デリーに戻ってきた。なぜか懐かしくほっとする。東南アジアを回ったときも、旅の中心地となったバンコクに戻る度にほっとした。デリーはからっとしている。この気候もカルカッタよりいい。 バスに乗ってニューデリー駅まで行く。少し歩いてから、暑さに負け…

ダムダム空港

タクシーのおじさんに八十五ルピー渡し、釣りは受け取らずにダムダム空港に入った。デリーから到着したときは気づかなかったが、空港は結構綺麗で感じが良かった。カウンターのお姉さんはとても親切だった。朝の光が差し込み、人もまだまばらですっきりして…

鉄格子の部屋を出る

翌朝は早く起きた。デリーに戻る便が八時だったからだ。六時に部屋を出た。もちろん部屋の前で寝ている使用人は、足を動かされても起きはしなかった。粗末なロビーの床に寝ている人を起こして、宿の出口を開けてもらった。‘Timestarよ、さようなら。’その独…

バイクで飛ばせ

舞台は長く、夜の七時から始まり、九時になっても終わらなかった。私はとても時間が気になっていた。Timestarに帰り着くためには、麻薬中毒者と、旅行者にじとっと目を向ける人の間を、通り抜けねばならないからだ。でも、もしホール出てしまえば面白いもの…

何が何だか

トラベラーズチェックを換金してくれ カーリー寺院の後は、トラベラーズチェックを現金化するために銀行に行った(キャッシュをあまり持ちたくないので、両替はこまめにやる。東南アジアでは安宿街によく両替所があって便利だった)。人に聞いたところで、な…

死に近い国

焼かれる死体を、その灰をかぶる位に間近で見た。ネパールのパシュパティナートだった。小さな川の横、組まれた丸太の上に、白い布でくるまれ更にオレンジ色の布をかけられた死体が横たわる。僧侶らしき人が死体の口に何かをつけ、その周囲を回ってから、足…

山羊

その時丁度、儀式の始まりを告げる太鼓が打ち鳴らされた。人が儀式場の回りに集まってきた。儀式場といっても、二十センチ位の低い石に囲まれた六畳程のコンクリートスペースだ。そこに二十センチ位離された高さ一メートル程の木材が二本立てられている。そ…

カーリー寺院

人リクシャーを捕まえて、地下鉄のパーク・ステーションに向かった。朝のこの時間には、水を浴びる人がそちこちで見える。これはネパールでもそうだった。そして何故そちこちで見えるかといると、道端で浴びているからだ。歩道の途中にいきなり井戸があって…

働いてお金をもらってはいけない、という教え

外に出て、辺りをうろうろしていると、さっき道案内をしてくれた少年がいた。 「彼女に会えた?」 「ああ、君のおかげだ。ありがとう」 そして、写真などを撮りながら少年と話をしていたが、そのうち彼は言いづらそうにしながら切り出した。 「お母さんが病…

マザー・テレサ

修道女の多くは中庭で洗濯を始めた。そして数人は礼拝場に戻って、読書を始めた。私も折角だから礼拝場で静かに座禅でも組んでみることにした。 過去のことを考えてみようと思った。折角だから。自分の罪深い人生を省みるなんてことはしたこともないし、これ…

マザー・テレサが現われた

マザー・テレサは現れた。後ろを振り返ると、旅行者の一人一人に記念品を手渡して歩く彼女がいた。間違いなく‘マザー・テレサ’だ。やっと彼女に会うことができた。 偉大な人、マザー・テレサ。しかし、彼女は小さい。そしてかなりの高齢だ。山折先生は、彼女…

ミッショナリーズ・オブ・チャリティ

そのマザー・テレサはカルカッタにいる。しかも、朝の礼拝の時間に行けば、その姿を見られるらしい。早起きしてタクシーに乗り込んだ。五分程で、大きい教会の前に着いた。運転手は指さして、 「マザー・テレサ」 と言った。だが、入ってみればその教会には…

祈る、とは

マザー・テレサ。多くの人がその名を知っているだろう。旧ユーゴスラビアからやってきて、修道会‘ミッショナリーズ・オブ・チャリティ(神の愛の宣教者たち)’を創設した。路上で死んでいく人々が人間らしく静かに死を迎えられるように、施設を提供している…

綺麗な町

歩いてニューマーケットの方をぶらついてみた。Timestarから二百メートル程の所だ。そこは色々な小店舗が立ち並ぶ、庶民的な繁華街だった。カセットテープ屋、サリー屋、路上の風船屋。目が会えば、‘見ていけよ’と合図する人もいたが、声をかけてくる人は誰…