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インドは航空チケットを取るのもハードだった

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 ‘インドに行きたい’と初めて思ったのは、一九九二年の秋だった。しかし、インドとの相性は悪かった。その年、一九九二年の十二月、出発直前にヒンドゥー教徒とイスラム教徒間の対立で暴動がおこり、何やら危険なムードが漂った。暴動はインド各地に拡大した。ネパールに入って様子を見てからインド入りを決めようかとも思ったが、暴動は一向に沈静化する気配を見せず、結局はインド行きを諦め、東南アジアを中心に回った。

 インド行きの計画をした二度目は約一年後。ゴールデンウィークを利用しようと思った。友人が格安チケットを扱う旅行代理店で働いていたから、彼女に約二ヵ月前に航空券を頼んだ。

 人気のインドに二ヵ月前から頼んだのはそもそも遅い。それに私のリクエストは多岐にわたっていた。休みをとれる期間の中で、できるだけ長くインドに滞在したかった。しかも安く。そのためには、成田、関西か福岡(その時、私は熊本に赴任していた)-デリーまたはカルカッタ間でインド滞在がもっとも長くなる発着便を選ぶ。とはいっても安くあげるために、航空会社を選び、大幅に値段が下がるのなら、香港、あるいはバンコクで乗換えも考えた。そして、熊本から関西あるいは成田までの国内移動分の航空券が、国際線を使うことによって割り引かれるものにもしたかった。

 この中で一番満足できるものを探すのは、結構手間と時間がかかる。ただでさえゴールデンウィークを控え客の多い中、とうとうチケットは取れなかった。

 三度目に計画したのはその年の年末年始だった。三度目の正直だった。しかし、なんと秋に虫歯が原因で手術をすることになるという嘘のような本当のことがおこり、有給休暇は使い果たしてしまった。

 四度目はその次の年のゴールデンウィーク。今度は二か月半以上前から頼んだが、まだ遅かったらしい。利用したい便はすべてキャンセル待ちだった。それでも、結局はとれるだろうと高をくくっていたが、一ヵ月を切り、一週間を切ってもまだとれない。時間と金の条件を緩めて、キャンセル待ちを増やしていったが一向に効果はなかった。ネパールやスリランカから入ろうとしても予約で一杯だった。またもやダメか。そう諦めかけていたとき、

「チケット取れたよー」

と連絡が入った。今度こそは航空券をとろうと頑張ってくれた友人の繰り返しのプッシュのおかげで、ついに滑り込むことが出来た。

 インド行きの格安チケットを連休期間に取るのは難しい。

 

 次回は、このブログの始まりで書いた「何故バックパッカーになるのだろうか?」、「何故ハードな旅をするのか」を突き止めて行きます。