目的地へ行こう

まだたどり着いていない人のブログ。

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綺麗な町

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 歩いてニューマーケットの方をぶらついてみた。Timestarから二百メートル程の所だ。そこは色々な小店舗が立ち並ぶ、庶民的な繁華街だった。カセットテープ屋、サリー屋、路上の風船屋。目が会えば、‘見ていけよ’と合図する人もいたが、声をかけてくる人は誰もいなかった。カメラを出したときだけ、何人かが注目したが、寄っては来ない。デリーではうるさくてしょうがないと思っていたが、今度は物足りなく感じてきた。勝手ではあるけれども。

 そのうち雲行きが怪しくなり、夕立となった。食堂の軒先を借りて雨宿りをしながら、濡れていく道、傘などささない人々を眺めた。夕立はすぐにやんだ。雲は消え、夕陽の光が町にオレンジ色をかけた。

‘綺麗だなー’

“綺麗”?この雑然としたインドの町が?

一体何を感じているのだ。わけが分からない。いい加減と病原菌が幅をきかすインドの町を、裏通りでは注射を回し打ちしているカルカッタの町を、こんな風に感じるなんて。不思議だった。極端なものを連日見すぎて、混乱しているのだろうか。一つ一つの極端な場面に意味をもたせようとするから混乱するのか。

ほんの一瞬の感情だったが、綺麗な夕陽に照らされる、綺麗な町だった。

 

Blue Sky Cefe

 『Blue Sky Cafe』つまり青空食堂。でも屋根のついているちゃんとした食堂だ。薄暗いけれども明かりはついているし、所々こわれているけれど、テーブルも椅子もある。かったるそうな給仕も料理人もいる。ちゃんとしている。そしてフルーツジュースもある。値段は手頃。客はサダル・ストリートの住人たちである。煙草を吸いながらぼけっとしている人、旅行者同士で情報交換をしている人達、旅慣れしていない若い男女五、六人は、ぼろを着た旅行者の様子を横目で伺いながら話をしている。見た目は汚いけれども、旅行者達が集まっているのだから、細菌の繁殖は抑えられているのだろう。ちゃんとしていた。物乞いが中に入り込もうとして、給仕に止められた。健全たる、安宿街の食堂だった。ネパールでも飲んだラッシー(ヨーグルトに砂糖と水を混ぜた物。ほとんど甘さはない)と、いつも食べているフライドライスを注文した。いい食堂を見つけた。味さえ問わなければ、カルカッタでの食事は安泰だ。

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