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自分の身を守る緊張感

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 これらをまったく価値観の違う土地ですることになるのだ。そのときその場で必要な情報を自ら仕入れて確かめないといけない。なんといっても自分の身を守るという根本的なことだから、その緊張感というのは並大抵のものではない。五感六感を最大限利用して、周囲の状況を把握して行動する。とってもワイルドである。野性動物のような本能に基づいた行動である。こんな状況では直感というのが研ぎ澄まされてきて、ちょっとした変化、違いを察知するようになる。常に気が張っている。でも、一つのピークを乗り越え少し安心したとき、やり遂げた感があり、心も体もエネルギーが満たされてくる。翌朝が来れば、次に何が起こるのだろうかと期待している。すると、やっぱりいろんなことが起こって、それをどうにかこうにか切り抜ける。大満足。この刺激がたまらない。

 同じような動機によって駆り立てられ旅をするバックパッカーもきっと少なからずいるだろう。

 そして、全く違う価値観の中で、刺激を求めて自分の力を試すのであれば、その究極の形はインドにあり、そこには世界各国からバックパッカーが訪れる。

 私もインドを訪れた。噂に違わず、とんでもなく刺激があった。やはりインドというのは圧倒的なパワーを持ち、そのパワーに翻弄され、まったく違う価値観にぶつかり、はねかえされ、だけれどもそれに必死に抵抗した。

 だが、旅を続けるうちに、次第にインド独自の価値観を受け入れていったことに気づく。そして、力試しに体当たりしてただ抗うことの、また自分の力だけに頼ることの限界にも気づいていった。