目的地へ行こう

まだたどり着いていない人のブログ。

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2017-05-01から1ヶ月間の記事一覧

あてになるか見極めよう

バッグパックをワイヤーと錠前でベッドにくくりつけて、ビールを飲みに二人は出掛けた。通りは店が軒を連ねているため結構明るい。人込みをかき分け、食堂を探した。ゆっくり歩いていると、 「ヘイ、ジャパン」 と髭を生やした若いのが、カリフォルニアに住…

宿の決め方、危険は突然やって来る

通りに入って二百メートル位の所で私たちは降ろしてもらった。そしてそのまま目の前のHotel Payalに入った。薄暗い階段を上がると、ソファに弱ったじいさんが横たわり、ぼろ机のカウンターに髭を生やしたおっさんがいた。 「空いてる部屋はある?」 「ダブル…

メインバザールへ

時間は夜の八時半を回っていた。宿を探さなければならない。しかし、バスの中からは並んでいるように見えたゲストハウスも歩いてみれば数える程しかなかった。しかも、営業しているのは一軒も見つけられなかった。やはりメインバザールまで行かねばならない…

辛すぎない夕食

「メインバザールが近くにあるニューデリー駅に降ろしてくれ」 とチケット売り兼車掌のおっさんには頼んでおいた。メインバザールは安宿の集まる所である。しかし、途中のコンノート・プレイス近くで道沿いにゲストハウスの文字が見えた時、フランス人と一緒…

親切にもいろいろある、バスは客が満杯になるまで出発しない

ところで、明日からの旅のために、私としてはまず鉄道の時刻表が欲しかった。もしかすると、空港に置いてあるかもしれない。そこで、バスチケット売りのおっさんに聞くと、彼はどこかに電話して「お前が話せ」と受話器を渡してきた。しかし、受話器越しのイ…

小林君

そうこうしている間に、また後からもう一人日本人が来た。彼(小林君)は西欧以外を歩くのは始めてという人だった。とても不安だったらしい。客引き攻撃から逃れるため、日本人の私たちを見つけるや、やって来たようだ。客引きも、不安そうな彼なら押せばな…

空港は最初の難関、旅の強者から聞いたナンバーワンの遺跡

デリーのインディラ・ガンジー・インターナショナル・エアポートはよく管理されていた。部外者が中に入り込んでくるということもない。ネパールのカトマンズでは、税関に行くまでに部外者が寄ってたかって手荷物を取り上げ、ポーター料を請求してきた。空港…

無理をするか、ぶらぶらするか ~全人代が開幕した天安門広場

疲れていたら環境の変化や慣れない食べ物に順応できない。このことは東南アジアのバックパッキングで身を持って知っていた。その時は、無理なスケジュールで各国各地を歩き回り、発熱すること三度、そのうち一度は高熱のため立ち上がることさえきつい状態だ…

自分の身を守る緊張感

これらをまったく価値観の違う土地ですることになるのだ。そのときその場で必要な情報を自ら仕入れて確かめないといけない。なんといっても自分の身を守るという根本的なことだから、その緊張感というのは並大抵のものではない。五感六感を最大限利用して、…

何故ハードな旅をするのか

何故ハードな旅をするのか。やっぱりそれは一言でいうならば、“刺激”、ということだろう。何かやっていないと気が済まないので、毎日刺激があって初めてバランスがとれてくる。そういう刺激がないと退屈でたまらなくなる。今日は一日何もやることがない、な…

何故バックパッカーになるのだろうか?

私は、何故、バックパッカーとなるのか。このあたりのところはしばらく分からなかった。異国の地を歩きながら、よく考えたものだった。暑くてへたばりながらも目的地を目指し、寒くて眠れなくても安い部屋で耐え、時には身の危険を感じ、時には病気になり、…

「旅は帰ったときのために」~インターネットも携帯電話も使えない時代、世界を歩いたバックパッカー。インドへ~

スマホがあったらどんなに助かっただろうと思う。インターネットで調べたり、バックパッカー同士で情報を交換したりできる。インターネットがなかったら日常生活でも相当不便なのに、危険な地域に行く、日本人の感覚が通じない、とか発展途上国での貧乏旅行…